講師プロフィール
ごあいさつ

声とことばで表現するということ

 幼いころ、私は極度に引っ込み思案で、なおかつ、無表情な子どもでした。歌ったり文章を声に出すことが大好きなくせに、それを人前で表現することは大の苦手だったのです。なにせ、蚊の鳴くような声しか出なくて、それが巨大なコンプレックスとなっていましたから。

 そんな私が変わるきっかけとなったのは、中学一年の秋のこと。友人から「演劇同好会」に引っ張り込まれたことからでした。いわゆる「演劇部」と称する部活には、たいてい体育会系とも言える発声練習がついてきます。怖い先輩たちから「声が小さーーい!!もっと大きーーーく!!」と叱咤され、逃げ出す知恵もない私は、腹をくくりました。そうして、わけもわからず、その特訓を続けるうちに、声が出るようになったのです。

 そんな自分の変化に、はっきりと気づいたのは、それから約一年後。「話し方大会」のクラス代表で、体育館の壇上から全校生徒に話しかけている自分をふと俯瞰で見つめたときでした。あのときの「あれ?!私、なにやっているんだろう???」という驚きは、今も鮮明に覚えています。そう、声の変化は、それほど自然に起こったのでした。

 その実体験は、その後も私の人生に大きな影響力を及ぼしました。声やことばの講師として活動するようになってからは、声が出ない人の気持ちや、「なぜ声が出ないのか」という心理的な要因まで、よく理解できるのです。また、シャイで目立ちたがり屋でない人が、実は素晴らしい表現者になりうるということも、誰よりわかっています。そんな経験が「ことばのまなびや」を創り出しました。

 怖い先輩はおりません、どうぞご安心ください。発声だけではなく、発音や表情、それ以上に「こころ」のありかたが大切だということを常に胸にとめて、レッスンにいらっしゃるお一人お一人と向き合っています。それから、声を楽に出すためには、リラックスすることが何より大切なので、極度の緊張やストレスとは無縁の教室でありたいと思っています。
 「声」と「ことば」を磨き、人生を、人間を、喜びをともに表現しましょう。
 あなたのお越しをお待ちしています。



白樺八青(しらかば・やお)
(しらかば・やお)


 日本福祉大学社会福祉学部卒業後、名古屋演劇アカデミー第5期へ入所。ミュージカル「ファンタスティックス」のオーディションに合格、同年に主演デビュー。ミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」のマリアは“はまり役”と高い評価を得る。また、ソロで演じ歌う「ひとりミュージカル」や、ポピュラー曲をショートストーリーでつなぐ「ドラマティックライブ」など独自の表現世界を広げる。
 テレビキャスターやFM番組のパーソナリティ、ラジオのレポーター、テレビドラマやラジオドラマへの出演など、メディアへ登場すると同時に、歌手としての第一歩を記すファーストコンサートを開く。その後、作曲家大野栄潤と組んだボーカルユニット「歌時香」で作詞・メインボーカルを担当。オリジナル曲を収録したアルバム5枚を発表。また、作詞家、エッセイストとしても多数の作品を発表。
 「声とことばを磨き自己表現力をつける」講座を各自治体や大学のオープンキャンパス、カルチャーセンターなどで数多く開催。継続講座も自然発生的に増える。その門下生で構成する「ことばのまなびや」を主宰。門下生が出演し、自らが企画・演出する「コトノハ☆コトダマ」(於:ちくさ座)や、様々な空間で開催する「朗読ライブ〜ことばの旅人たち〜」は、単なる発表会の枠を超えた舞台公演として注目されている。
 2006年に守山文化小劇場で上演された うた物語「サキちゃんのおくりもの」では、台本を書き母親役を演じ、名古屋市民芸術祭審査員特別賞を受賞。この作品をはじめ、数本の舞台作品で作詞・作曲コンビを組んだ声楽家美口啓子との楽曲から10曲をCDアルバムに収録、2007年末に発表。
  2008年8月、第三子出産直前に開いた「ありがとうLIVE」を区切りに活動をいったん休止。2009年の再スタート後は、自らの人生を投影した朗読と歌のステージ「しらかば・やお いのちを謳うトークコンサート」などで、あらたな表現スタイルを広げる。
 様々な音楽家との共演による朗読のステージは数多く、中でも、2011年に始動したサクソフォン奏者(竹内幸枝・所克頼)とのトリオ「妄想会議」は、サックスと声だけで詩や物語の世界を描く構成で、希有なサウンドとステージを創出、多くの支持を得る。

ことばのまなびや主宰/音楽集合体コスモアルテ代表
日本音楽家ユニオン会員/愛知芸術文化協会会員 
 白樺八青ホームページ
  http://www.ne.jp/asahi/cosmo/yao/